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2023.8.18

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【成約】売買仲介・苫小牧しらかば町

  • 50代の男性Mさん
  • 相続で数年前に築50年の戸建てを所有
  • 相続して直ぐには売却できなかった
  • 売却には多大な経費がかかりそう
  • 所有者不明の塀があり、問題解決が必要

こちらは、相続の相談を受けている会社様からのご紹介でした。

お父様から苫小牧の築古戸建てを相続されたMさん。

Mさん自身は札幌市近郊にご自宅を所有されており、苫小牧の物件は利用することもないということで売却を決心されたそうです。

お父様が亡くなられ、Mさんがこちらを相続されたのは2年前。

Mさん曰く、「相続をしてすぐに売却してしまうのは、何となく親に悪い気もして…」「相続登記もせず、しばらく放置していました」とのことでした。

ただ、2024年4月から相続登記が義務化されることから、もうそろそろ相続登記+売却をしようと動かれたそうです。

売っても利益が出なさそう…

実はMさんが相続後、すぐに売却をしなかったもう一つの理由があります。

それは「売却してもお金にはならない」ということでした。

「不動産を相続した」と聞くと、なんとなく「相続できて嬉しい、お金が増える」と想像する人も多いでしょう。

確かに札幌市内の土地の場合は、相続することでプラスになる場合が多いと思います。

ただ今回の苫小牧しらかば町の場合は、周辺相場から想定される売却価格よりも、売却にかかる諸経費の方が多くかかりそうな事案でした。

例えば、売却価格は400万円なのに売却にかかる経費が

  • 解体費用200万円
  • 解体時アスベスト除去100万円
  • 建物内不用品整理50万円
  • 測量費30万円
  • 仲介手数料20万円
  • その他雑費10万円
  • 上記の合計『410万円』

400万円で売るために410万円の経費をかけないといけない…みないな感じです。

こうなると重い腰を上げて、売却手続きをしようとならない気持ちも理解できます。

もしかしたら、そのうち地価が上がるかもしれないし…と考えてしまうこともあるでしょう。

ただ、そのままにしておくと固定資産税がかかり続けたり、管理維持費がかかる場合もあるため、売却をしてしまった方が良いケースが多いと思います。

できるだけ損がでないように…

今回の弊社のミッションとしては、「売却するにあたり、できるだけMさんの自己負担が発生しないようにする」というものでした。

高く売ることができれば簡単なのですが、周辺相場と比較して著しく高いと当然売れません。

その為、解体費や不用品整理費用などの経費を抑えられるように、相見積もりをしたり、業者さんに値下げ交渉をさせていただきました。

結果として、何とかMさんが自己負担が発生しない形で売買契約を取りまとめることができました。

札幌市近郊エリア、対応できます

弊社は普段、札幌市近郊エリア(札幌・石狩・江別・北広島・恵庭・千歳など)を対象に不動産売買・仲介業務のお手伝いをさせていただいております。

今回は苫小牧ということでエリアとしてギリギリでしたが、ありがたいことにご紹介をいただきましたので、一生懸命・誠心誠意のご対応させていただきました。

あまりに遠すぎる場合、交通費や出張旅費・売却にかかる広告費等が、弊社がいただける報酬(仲介手数料など)よりもかかってしまう為、残念ながらお受けできない場合もあります。

ただ対応できないエリアの場合は、繋がりのある不動産会社があればご紹介することも可能ですので、まずはご相談いただければと思います。

新松尊英

新松尊英

株式会社ファイナンシャル・アーキテクツ代表取締役。FP事務所『札幌住まいのFP相談窓口』の代表も務める。札幌で住宅会社の営業マンとして働いた後、中立的な第三者立場から住宅購入の相談ができる仕組みを確立するために2015年に独立。保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計 1,000 件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。

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